地域案内 – 傍示

歴史の峠でひとやすみ

北端で1000m級の峯が横たわる傍示(ほうじ)地区。傍示とは、かつて国境を示す立て札を指す言葉だったそうで、急峻な山々をいただくこの地域が当時の国境で、行商などの旅人は峠を越えて往来したのに違いありません。そうした歴史を想像させ、垣間見せてくれる古道が幾筋も傍示に残されています。おにぎりを転がせば、止まるところを知らないような急峻な山肌に、点々と民家が張り付き、静かな暮らしが営まれ、温かな笑顔の時間がゆっくり流れています。現在の旅人も車を降りて、えっちらおっちら。自分の足で標高を感じ、眼下に息吹を望めば、ここではきっとお弁当のひとつも広げてみたくなるに違いありません。そうそう、ここは晩茶の里。傍示ですが「ほうじ茶」ではありません。香りは渋く味わい甘いふるさとの発酵茶「上勝阿波晩茶」。歴史の峠に座り、晩茶の香りにほっと一息つくのもいいものです。

集落 / Village

射手座造船所 / Iteza Ship Yard

上勝町 – 傍示 / Kamikatsu Town Map

壁画 / Mural

  • 正木
  • 傍示
  • 福原
  • 生実
  • 旭